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国循サザン事件―0.1%の真実―

国循官製談合事件の容疑者として起訴された桑田成規さんを支援します

国循官製談合事件 第2回公判を振り返るその3

国循官製談合事件の振り返り 国循官製談合事件

桑田さんと支援する会メンバーが公判を振り返って対談し、その内容を公開する「公判を振り返る」。

今日は第2回公判を振り返るその3です。

支援者Nはトイレットペーパーにこだわり過ぎな気もしますが、内容が複雑で身近な話題ではないので、あえて身近に感じていただけるように…と思っております。

今日は「仕様書の内容」についてです。

 

 N)仕様書には何社かの比較などが書いてあるのでしょうか?

桑田)いえ,比較ではありません。物品調達のときには,その製品にどのような機能が備わっているべきか,ということが書いてあります。

たとえば,テレビを買うときに,「40インチ以上,液晶,フルハイビジョン対応のテレビを3台」といった具合です。単に「テレビが欲しい」としか言わなければ,どんなテレビが何台必要なのかわかりませんよね。

西田さんの証言で「最低限の」というキーワードがありましたが,業務で必要な最低限のものを要求してください,ということです。

本当は1台しか必要ないのに,3台と言ったりするのはだめということです。

桑田)他方,役務調達――役務(えきむ)というのはだれかに来ていただいて業務をしてもらう,という意味ですが――,この役務調達のときには,仕様書には,していただきたい業務の内容が書いてあります。

たとえば,清掃業務の場合には,「何時から何時までの間にどの部分を清掃すること,清掃の方法はこれこれとすること」といった具体的な作業内容が書いてあります。確かに「テレビが欲しい」では、何台なの?とか、どの大きさ?とかになってしまいますね。

N)そうなのですね。私は仕様書とは、何社か比較できるように要望のあったものに対して何社か製品を調べ、それらを検討するために作るのだと勘違いしていていたようです。

桑田)たしかに,現場では,業務で必要なものについて比較検討はします。その結果,「こういうものが欲しい」というのを具体的にしたものが仕様書ですね。人間,欲がありますから,初めは「あれも,これも」となります。しかし,実際には限られた予算で買わなくてはいけないので,仕様書の内容を色々と削っていき,「まあ,これぐらいだったら,予算内に収まるだろう」というところで現場の案としての仕様書は完成となります。

N)そして前回私が疑問に思ったトイレットペーパーの件なら、西田氏の言う「最低限」は「トイレで使用できて水洗のトイレに流せるもの」で「何ロール」ということになりますよね。

桑田)はい(笑)。西田さんもここまで引き合いに出されるとは思っていないでしょうが(笑)。西田さんに謝っとかなきゃ。すみません。あくまでもたとえ話なので許して下さい。

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N)はい(笑)。そこに「お尻に優しい」とか「良い香りがする」とか「子どもが好むキャラクターが書いてある」とか、そういうことは書けないわけですね。

桑田)民間病院なら何の問題もないのですが,やはり税金で賄われている病院となると,贅沢はできませんよね。そういった項目が必要だ,ということが合理的に説明できるのであればいいと思いますよ。まあ,実際,買おうと思えばいくらでも理由はつけられますよ。

官僚はそういう作文が得意な人たちですからね。要は,やる気の問題だと思います。真に現場で必要とされているなら,書くべきでしょうね。

N)そういえば、仕様書の内容については、桑田さんが国循に着任直後に相当ご苦労されたとい記事がありましたね。

こちらでは、極端に言えば先ほどの「テレビが欲しい」くらい内容の乏しい仕様書が、一大プロジェクトに必要な物を揃えるためのものだったとありました。そして、その仕様書がどうしてそのようになってしまったかについてはこちら。

N)これには,

『公務員独特の「事なかれ主義」の問題があります。彼らは一定期間で別の部署に異動しますから,とにかく,自分の任期の間だけが重要なんです。その間,現場が困ろうと,後任者が困ろうと,関係ない,どうせ○年後には自分はいないし,という考えに陥りがちです。』

とありますが,この部分をそのまま映し出していますよね。

書く内容については、担当者の裁量ということもありますか?

桑田)基本的には担当者個人で調達の仕様を決められるものではないです。何人かで合議して決めたり,金額の大きい調達では委員会を組織して決めたりします。

私のサザン事件でいえば,現場がいくら仕様書案を出したところで,調達企画室がNOといえば,現場は逆らえないですから。

次回第3回の公判は6月1日(水)13時10分から。

それまでに、もう少し「仕様書」や「調達企画室」など、独特のシステム、流れについて理解し、次回の公判に望みたい支援者Nです。

 

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