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国循サザン事件―0.1%の真実―

国循官製談合事件の容疑者として起訴された桑田成規さんを支援します

国循官製談合事件の判決を明日に控えて〜支援者N

国循サザン事件-0.1%の真実-無罪を訴える桑田成規さんを支援する会Nです。

判決前日となりました。

2018年3月16日の判決を前に、連日、国循官製談合事件、通称 国循サザン事件について解説ブログや動画の配信をさせていただいておりますが、今回は総まとめを。

国循官製談合事件の流れ

今回の事件は、2014年の家宅捜査に始まりました。その時の被疑事実は、

2012年3月に実施された2012年度国循情報システム保守・運用業務の入札において、国循職員からダンテックに対して入札情報の漏洩があったこと

となっていました。

そして10ヶ月の取り調べの末に、2014年11月大阪地検特捜部は国循の元情報統括部長(桑田さん)とダンテックの代表取締役社長(高橋さん)と職員1名の計3名を逮捕。2014年12月に特捜部は桑田さんと高橋さんを起訴。

桑田さんは24日間の勾留ののち、同12月に保釈。

二人は最初からこれまで、一貫して無罪を主張しています。

その後2016年4月初公判、34回の公判が行われ2017年12月結審しました。

官製談合事件の公訴事実

  • 2012年度の一般競争入札において,NECが競争参加資格審査のために提出していた運用支援業務従事者数等が記載された書面を,電子メールにてダンテック高橋氏に送信し,NECの体制を教えた。
  • 2013年度の一般競争入札において,ダンテックのみを仕様書案の作成に関与させるとともに,ダンテック以外の業者の参入が困難となるような条件を盛り込んだ仕様書を作成し,その事情を隠して入札に供した。
  • 2013年度の公募型企画競争入札において,受注する意思のない企業NDDを競争に参加させたうえ,ダンテックより高値で応札させるとともに,ダンテックが作成提出すべき企画提案書について助言指導を行った。

逮捕時には「贈収賄」が強く疑われていましたし、特捜部もそこを狙っていたようですが、現金授受等の利益供与の事実は認められず、贈収賄事件としての立件は見送られました。

初公判の時の桑田さんの意見陳述

注目の初公判で述べられた桑田さんの主張、意見陳述は正々堂々と、そして理路整然と行われました。この時から一貫して主張は変わっておらず、揺るぎないものです。

対して検察側は・・・

公判が回を重ねるごとに声高に叫ぶことはなくなり、おとなしくなった印象でした。

34回の公判で証言台に立った人たち

検察側証人 7人

  • 当時の国循の調達企画室専門職(契約事務の責任者)
  • 当時の国循の契約係係長
  • 当時の国循情報統括部室長
  • 当時のNEC営業担当者
  • 元ダンテック従業員(2014年逮捕時一緒に逮捕され不起訴となった人)
  • 当時のシステムスクエア営業担当者
  • 元ダンテック従業員(経理事務担当)

弁護側証人 4人

証人尋問は

主尋問→反対尋問→再主尋問→再反対尋問

という流れで行われます。

調達企画室専門職については、公判の第2回〜第5回と4回にわたって検察側と弁護団の激しくやりとりが行われましたが、結果は・・・

検察も知り得なかった、検察にとって不利とも言える内容が弁護側からの反対尋問で次々と提出され、最初は勢いのよかった証人も最後はしどろもどろ。

この人大丈夫?というのが、傍聴していた支援者の感想でした。

その後2人目、3人目の元国循職員の証人についても、1人目同様検察が自信を持っていたであろう主張をひっくり返す弁護側の反対尋問にトーンダウン。

反対に国循の入札に関わっていた元NECと元システムスクエアの営業のお二人は、弁護側の反対尋問に対して言い訳ができなくなり、最後は投げやり?になったのか「それ、言っちゃって大丈夫?」と傍聴席が耳を疑うような発言の連発となりました。

とくに元NECの営業担当者は、最後には今回公訴事実3の対象となっている2013年度の公募型企画競争について、当時の国循事務方から入札に参加してほしいと強く要請された際に、自分が担当から外れ後任の担当者が対応したとしながらも

後任の担当者からのメールには「国循の契約係からの依頼は、単なる相見積もりであると思われます」という記載がありましたね。これはどういう意味ですか。

という水谷弁護士からの質問に

単なる相見積もりの相手で「当て馬」にされるのなら、参加する必要はないという意味だと思う。

と発言し、傍聴席をはじめ弁護団も思わずどよめくシーンがありました。

この時にも、公訴事実3の

1社応札が問題視されることを懸念し、お付き合い業者を桑田さんが準備した

とされる内容についても、お付き合い業者を探していたのは桑田さんではなく、国循契約係であり、しかも入札においては日常的にこのような行為が行われていたのではないかということが表面化しました。

2度の弁論更新と度重なる担当検察官の交代

1年半にわたる公判の中で、担当する検察官は何度も交代しました。

これは傍聴席からの感想ですが、途中の検察官の一人は非常に威圧的というか、態度が良いとは言えず、早口で質問をまくしたてるようなシーンがあったり、いわゆる「ドラマで見るタイプの検察官」。途中で裁判長も質問の仕方について注意するシーンもありました。

弁論更新

裁判には「弁論の更新」という手続きがあります。

これは、裁判官の構成に変更のあった場合に、「新しい裁判体において、以前の弁論の内容を引き継ぎました」ということを実現する手続きです。この弁論の更新において、検察側、弁護側はそれぞれ意見陳述をやり直すことができます。

今回は裁判官も4人交代し、初公判から通して関わっている裁判官は西野吾一裁判長のみです。

第26回公判で行われた桑田弁護団の弁論更新と意見陳述

第26回公判(2017/05/15)弁論更新(2)桑田弁護団の意見陳述 - 国循サザン事件―0.1%の真実―

高橋弁護団の弁論更新と意見陳述

第26回公判(2017/05/15)弁論更新(1)高橋弁護団の意見陳述 - 国循サザン事件―0.1%の真実―

この後第29回公判でも弁論更新

第29回公判傍聴緑 反対質問2回目その1 - 国循サザン事件―0.1%の真実―

もちろん裁判官も検察官も公務員。移動もあるのでしょうし、それぞれの理由があるとは思います。

しかし、これだけ複雑な裁判で裁判官が何度も交代することについては、弁論更新の中で弁護団からも「いかがなものか」というような内容はありましたが、素人ながらに不安も覚えます。

当時のブログでも

もちろん裁判官は、これまでの資料も全て目を通されたでしょうし、ITに関する勉強もしておられるでしょう。しかし、実際の公判での証言の間の取り方や、証人の感情の揺れまで書面では伝わりきらないと思われるため、あまりに短期間で裁判官が交代してしまうことは、支援者としても不安を覚えてしまう出来事でした。

このようなことを書いています。

結審し、判決を明日に控えた今、全ての証人と関係する全ての人の主張を聞いてくださった裁判長が、公正公平な立場で正しい判断で判決を行ってくださることを願うしかありません。

結審からこれまで

結審すると、あとは判決を待つのみといことになるわけですが、今回は結審から判決まで2ヶ月半と長いこともあり、ただただ待っているわけにいきません。

ということで、これまでに桑田さんと支援者Nの解説対談動画を20本

www.youtube.com

インターネットラジオ出演の際の動画


ソサエティサイエンスジャーナル第548回 ゲスト出演

当事者が真実を語るミニセミナーに関する動画9本


国循サザン事件・ミニセミナー@大阪 Vol1

塀の中の白い花〜ほんとに何もやってません第14回出演音声

http://enzaibusters.up.seesaa.net/image/ShiroiHana180305-PC.mp3

 その他、TwitterFacebookでも発信する中で、関心を持ってくださるメディアの方も増えてきて、大阪ミニセミナーの際には多くのメディアの方が参加してくださっただけでなく、個別取材も行われてました。

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しかし、司法記者クラブに所属する関係メディアにおいては、様々な事情や忖度があるのだと感じます。

桑田さん逮捕時の報道では「贈収賄も」という文字が飛び出していましたし、初公判後のニュースでも「そういう流れだったかなぁ・・あの桑田さんの意見陳述聞いたのに?」ということもありました。

しかし、ミニセミナー前後になると、真相を知りたいと感じたメディアの方は熱心に質問をしてくださったり取材をしてくださったりしています。セミナー内容、動画を見てくださっていれば「これはおかしいのでは」ということには、どなたでも気づくと思います。

それでも書けない、報道できないとしたら。それはメディアに対しても「何かの力」がかかっているとしか思えない。というのが、最近の様々な事件に関する報道を「一般市民として」見ている支援者Nの感じていることです。

本来事件になり得ない今回の事件

東京と大阪で開催させていただいた「当事者が真実を語るミニセミナー」では、初公判前からご支援、ご指導くださっている八田 隆さんに司会をお願いしました。

八田さんの斬新で鋭い質問で、あらたに確信した内容がありました。

そもそもこの事件の検察の見立ては「贈収賄」でしたが、その見立ては起訴段階で消え去り「官製談合」ということになりました。

しかしその官製談合も、官製談合防止法の中の「予定価格などの秘密を漏らす」などして不正に落札業者が決まるという部分にも当てはまらないことがはっきりしたのです。

公判中の検察側、弁護側のどちらの証人からも、公訴事実1で問題になっている

桑田さんがNECの体制表をダンテックに送った

とされる体制表は、

そこに関わる作業員の人数はわかるが、その作業員のスキルレベルもわからないし予定価格を算定するに足る情報は入っていない

ということは同じような入札に参加しているダンテック以外の業者からも証言されました。

そして、何よりも桑田さんがダンテックに不正に落札させようとしていなかったことを証明する行動として

  • 本来体制表を送る前に、桑田さんはNECの見積もり書類を入札資料として持っていた
  • 検察が主張するように、ダンテックと共謀し、ダンテックに落札させようとしたのであれば、この見積書をダンテックの高橋さんに送信していたはず。
  • しかし、桑田さんはそのような行為は官製談合防止法に違反することを認識しており、見積書をダンテックに送信することはしていない

ということが明らかになっています。

このことからも、桑田さんは検察が主張する公訴事実1に関して、全くあてはまらないことは明らかです。

また、検察は、2度の訴因変更で「入札等の公正を害すべき行為をし」という文言に加え

業務上知ることのできた秘密を漏らし

という一文を加えています。

罪名についても

高度専門医療に関する研究等を行う国立研究開発法人関する法律違反

を追加しています。

「業務上知ることのできた秘密を漏らし 」については、体制表を指しているのでしょうが、本来入札の公正を考えるなら、新規参入業者であったダンテックに対して、現行業務体制を伝えることは当然です。

ただし、その桑田さんが送った体制表が2012年の現行体制表ではなく、2013年度入札に関してNECから提出された体制表でした。ここに関しては、これが「故意だったか否か」を何度も問われました。

あたかも「故意であったのならそれは入札参加業者の秘密を漏らしたことになる」と言いたいようなのですが、故意ではありません。

送った体制表は、2012年度も2013年度も全く同じ体制で、同じ内容だったことは当時のNEC営業担当者からも証言されています。ということは、現行であっても送ったものであっても、その内容は変わりません。

誰にだって忙しい時にうっかり間違うことはありますし、今回のミスにしても、検察が騒ぎ立てなければ「始末書」レベルのミスです。

うっかりミスといえば、国循契約係の責任者のうっかりミスは「WTOの国際基準で決まっている意見招請の手続きを行わなかった」ことを思い出してください。しかもこれはうっかりではない。故意の可能性が非常に高い。

手続きをしたら期限内に終えられないことからこの手続きを省いておきながら「うっかりミスでしたすみません」で済まそうとしています。

しかし、この手続きさえ行っていれば、今回の公訴事実は生まれませんでした。1者のみに関与ということはあり得なかったからです。

それなのに、なぜ同じうっかりミスの、しかも始末書程度のミスであった桑田さんだけが逮捕・起訴されて全てを失うような事態に追い込まれなければならなかったのか。

まさに大阪地検特捜部の暴走ではなかったのか?

疑わしきは被告人の利益に

今回どこまで行っても難しいのは、一番重要な公訴事実1に関して

桑田さんの送った体制表はどの体制表だったかのかについて

3月19日(ダンテッックに送信したとされる日)の朝、桑田さんが出社したら桑田さんの机の上に置かれていた(メモなどなし)

という桑田さんの主張と

3月16日(入札参加業者の入札資格に関する審査のための書類提出期限の日)夕方、契約係の係長が桑田さんに渡した入札参加企業の入札資料の一部

と主張する検察の「どっちだったか」という部分。

詳しくはブログなどでご説明していますが、桑田さんにとって不利なのは

3月19日の朝机の上に置いてあったことを、桑田さん以外に見た人がいない

ということです。通常業務においてそのような場面は多々あると思います。

部屋に監視カメラでもない限り、その人の動作の一部始終を記録することはありませんが、今回のように「誰も見たいない」というのは、このような事件に巻き込まれた際には非常に不利です。

検察も裁判所も

机にあったというなら、そのことを証明をしなさい

と言ってきますが、誰も見ていないのだから証明しようがありません。ソサエティサイエンスジャーナルの対談の中にも出てきました「悪魔の証明」です。

これについては、その場を見た人はいませんが弁護団「2箇所のホッチキス跡」を使って、

送った体制表は3月16日に渡された入札資料ではないこと

を証明しました。

それでも検察は

誰も見たいない=机の上に置かれていなかった可能性は0ではない

という言い方をします。しかし、それはあくまで「可能性」であって、置いてあったかなかったかという事実を知るのは、桑田さんのみです。

もう一つ、体制表は現行の物を送ったと思っていたら、取り調べ中に示された資料でそれが2013年度の入札資料の一部と同じものだったと気づいた桑田さんは、送る時には時間がなく急いでいたのでそこまで確認していなかった(表示が曖昧だった)ことを認めています。

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赤丸のところのみ違っていた

故意であったか故意でなかったかについても、検察が後から付け足した一文

業務上知ることのできた秘密を漏らし

ということでとても重要になってくる(過失なら罪に問われない)ので、検察も必死なわけです。

しかし、これについても事実を知るのは、桑田さんのみです。

検察は「疑わしきは有罪」という考え方ですが、裁判官にとっては白鳥判決が適用されることを考えると「疑わしきは被告人の利益に」が適用されるべきであり、判決はそれを踏まえた上で行われることを切に願います。

真実は一つです。

全ての判断は明日の判決で裁判官から下されるわけですが、みなさんにも、これまでの公判の様子や動画をご覧になって、冷静にご判断いただきたいと思います。

 

明日3月16日(金)の判決は9時40分〜 大阪地裁603号法廷で行われます。

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国循サザン事件ー0.1%の真実

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国循サザン事件についての解説動画は、以下の再生リストで最初からご覧いただくことも可能です。

www.youtube.com

 

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公判を傍聴するたびに、0.1%を証明する真実が見えてきます。

ぜひご一緒に、その真実を確かめてください。

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