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国循サザン事件―0.1%の真実―

国循官製談合事件の容疑者として起訴された桑田成規さんを支援します

《塀の中の白い花〜ほんとに何もやってません》(エフエムたちかわ)に出演しました

東京都立川市発のエフエムラジオ局『エフエムたちかわ』の《塀の中の白い花〜ほんとに何もやってません第14回》に出演いたしました。番組の許可を得て、番組内容の文字起こしを本ブログに公開いたします。

FMたちかわ 【塀の中の白い花 ~ ほんとに何もやってません】

なつし聡(塀の中の白い花):ここからは、お客様をお招きしております。 今日は、「国循官製談合事件」、通称「国循サザン事件」と呼ばれる事件で、日本の国立循環器病研究センターの情報システム保守・運用業務の入札に違反があった、とされる事件で逮捕・起訴された桑田成規さんをお招きしております。

桑田さんは、無実であり、冤罪を訴えていらっしゃいます。

これを起訴したのが大阪地検特捜部。 この事件の前には、郵政不正事件で、当時、厚労省局長だった村木厚子被告らを、虚偽有印公文書作成・同行使罪で起訴しました。 これがまったくのでっちあげであったことが後に明らかになっています。

大阪地検特捜部は、現在、籠池夫妻を拘留するために家宅捜索したことで、みなさんの記憶に新しいところではないかと思います。

はじめまして。 よろしくお願いします。

もうすぐ、「国循サザン事件」は、判決が言い渡されるそうですが、はじめてこの番組を聴いて、「国循サザン事件ってなんだろう」と思われている方もいると思いますので、簡単に事件のあらましをご説明していただけますでしょうか。

桑田成規(国循官製談合事件被告人):私は、国循という組織で、情報システムを統括する部長という職にあったんですが、 その情報システムを運用・保守する外部の委託業者を決める入札という手続きがございまして、そこで、私が入札に参加してくる特定の業者さんに情報を漏らした、それによって入札の公正を害した、ということで、嫌疑をかけられまして、私が、逮捕起訴されたという事件です。

なつし:ほかにも逮捕された方がもうひとりいらっしゃる。

桑田:私が情報を漏らしたとされる、相手方の業者、ダンテックという会社の高橋さんという方です。

なつし:2014年2月に大阪地検特捜部が家宅捜査、11月に逮捕、12月に起訴されて2016年4月が初公判、ということで、もう4年近く闘っていらした。 この4年は、どういう年月でしたか。

桑田:最初の2年くらいは、まだ国循に籍が残っていましたので、なかなか言いたいことも言えずという感じで過ごしておりました。

裁判がはじまって、しばらくしまして国循を退職しましたので、自由な身で、いろんな形で情報発信するなどしまして、裁判…裁判と言いますか、そもそも、逮捕、起訴されたことが、いかにおかしいことであるか、を訴える活動をさせていただいています。

なつし:国循というのは、冒頭でも申し上げたように、国立循環器病研究センターの略なんですけれども、特捜部で「サザン事件」と呼んでいたので、「サザン事件」という名がついているそうですね。 どうして、特捜部は、「サザン」という呼び名だったんですか。

桑田:理由はわからないんですけれども、私が取り調べを受けている時に、検事がたくさん資料をもってくるんですが、その資料に、どれもサザンという名前が書いてあるんですね。何かな、とずっと思っていました。

改めて考えてみると、サザンオールスターズの桑田圭祐さんと同じ名字だから、たぶん、検察が、「サザン」と、この事件のコードネームをつけたんじゃないか、と思います。

なつし:なめてますね。

桑田:私としては、気分のいいものではありませんね。 サザンの桑田さんにとっても何の関係もないことではあるんですが。

なつし:そうですか。 この番組を始める、前身の番組があるのです。その番組を通して、世の中にこんなに冤罪が多いのかと、あきれるやら、びっくりするやら、未だに驚いているんですが、 御自身が冤罪に巻き込まれるとは思っていらっしゃらないですよね。

桑田:巻き込まれるとは思っておりません。対局にあるといいますか、研究者としてずっと生活してきて、一般市民としても、法律を守って、生活をしてきたと思っていたので、ほんとうにもう寝耳に水という感じで、びっくりしました。

今思えば、我々の生活というのは、決して、そう、安泰なものではなくて、いつ、こういったものに巻き込まれるかというのは、本当にわからないな、と思いました。

なつし:前触れというか、なにか動いているな、というのはあったんですか。それとも突然きたんですか。

桑田:まったくなかったですね。

なつし:突然、家宅捜索。

桑田:いつもどおり朝、出勤しましたら、総務部長という事務方のトップの方に呼ばれまして、「とにかく、来てくれ」と。それで行ったら、検察の方がずらっと並んでいる部屋にひとり通されました。そこで捜査令状を見せられました。本当にびっくりいたしました。

なつし:そこで、「なんのことでしょう」、「何もやっていません」って、反論されるわけですよね。

桑田:その場では何も言わせていただけなくて、向こうは、その場で物を、とにかく持っていくということで、私は、そのまま検察庁に連れて行かれて、そこで話を聴かれた。 もちろん、そこでも、何のことか、わからない……

入札の事は覚えているんですけれど、向こう(検察)が言っている、当初「見積書を渡しただろう」とか、「何か漏らしただろう」とか言うことが、何に該当するのか、まったくわからない状態で……。

なつし:社会的地位というのは、全部なくなってしまったのですか。

桑田:取り調べを受けたのが2014年の2月です。 その二カ月後の4月には、国循の籍は残っているんですが、役職を全部、解かれました。 そもそもの雇用の任期が5年だったので、そうしているうちに5年が経過してそのまま退職となったということです。 もともと築き上げてきたものは、全て、いま無い状態です。

なつし:これは、(2018年)2月22日時点で収録しておりまして、3月の半ばには判決がでるということです。 この放送日の翌週、しばらくして判決です。 見込みはいかがでしょうか。

桑田:判決日は、3月16日です。 正直申し上げて、わからないという感じです。 裁判、たくさん回数を重ねてきまして、検察側の主張はほぼ崩れていて、彼らの持っているストーリーは、まったく成り立っていない、立証できていないという状況は、明らかなんです。

それでも無罪を言い渡してくれるかどうかは、まったくわからないですね。 それほど、被告人の立場というのは、マイナスの位置にいるというのが、今の司法の現状です。 そういった感じを持っております。

なつし:私も、こういった番組をきっかけに、いくつか冤罪事件に興味をもって(裁判の)傍聴に行ったりするんです。「言ってることオカシイでしょ」と思うんですが、それを、裁判官は、わかっているのか、わかっていないのか、 警察や検察の意見を追認するようなことが多くて、「あれ。この人たち、同じ土俵で働いている仲間なのかな」と思ったりするんですが…… 裁判の印象は、どうでしたか?今まで。

桑田:裁判官にはいろいろ話しかけても、本当にわかってくれているのかというのは疑問なところがありますね。

いろんな方の話を聴きますと、裁判官という職種に在る方というのは、かなり特殊な方で、私達、特にビジネスの常識をご存じないので、そういったところは、細かく丁寧に説明しないとわかっていただけない。 本当は、主張したいことはいろいろあるんですが、細部にわたるとわかっていただけない。

特にITの専門用語とか、ビジネスの習慣など、そういうところは、簡略化して言わないといけないので、歯がゆい。ほんとうは詳しく言いたいのに、くわしく言うと逆にわからなくなってしまう、と、なると、簡単に説明するだけでいいのかな、と思います。裁判官に関しては、そういうあたりで、難しさは、感じます。

なつし:最近知ったことなんですが、3月に人事異動があるということで、裁判の内容とはまったく関係ないのですが、 「もう退任するから、この際、正直に判決を下そう」という人(裁判官)もいるみたいですね。それ、どうなのかな、という気もします。 3月は、判決が多いというのは、そういったことなんでしょうかね。

桑田:3月末、4月あたまに人事異動があるので、それまでに、というのはあるでしょうね。 今回、担当されている裁判長も、当初から、この裁判は、この年度中に終わらせるとおっしゃっていたので……

なつし:それは好印象ですよね。

桑田:どうでしょうか。事務的と言ってもいいかもしれませんね。 2016年4月からなので、2年度分ですね。そのなかで判決を出したい、ということですね。 人事異動のからみもあると思いますね。

なつし:裁判が一筋縄でいかないのは充分わかりますが、期待通りの判決が出た場合、職場は復帰はできるんですか。

桑田:私は、先ほど出てきた村木さんとは違っています。 彼女は、公務員としての身分が残っていたんですが、 私は、みなし公務員で、しかも任期付の雇用だったので、元にもどるところがないんですね。それはまた、新しい仕事になるかと思います。

なつし:この番組に出演されている方でも何人か、ご自身が冤罪被害者の方で、自分が受けた被害を公にするだけではなく、世の中の冤罪被害者のために何かできることをしようという方もいらっしゃるんですが、ほかにも起きている冤罪について、どんな印象をお持ちですか。

桑田:最近衝撃的だったのは、岐阜県美濃加茂市の藤井市長の有罪判決です。一審無罪、二審有罪で逆転有罪。二審の判決が問題だったと言われる中で、最高裁も追認してしまった。 司法というのは、判断する能力が、正しく働いているのか、疑問に思いました。そういったところを見ますと、ひずんだ構造があると思っております。

私の事件だけでなく、そういった他にも、 目に見える形でもいらっしゃるし、 目に見えないところで、そもそも金銭的な面で、闘うのをあきらめて、やってもいない罪を認めた方がたくさんいらっしゃる。そう言った方の思いもきちんと受け止めて、私自身も他の冤罪事件についても、きちんと活動して、そういったものをなくしていきたいと思います。

なつし:無罪判決が出た暁には、国家賠償請求なども視野に入れていたりするんですか。

桑田:いや、まったく、そこまでは、考えていないんですが……。 まず、無罪が出たとしても、確実に検察官は、メンツがあるので、控訴するでしょうから、そうすぐには終わらないですね。 まだまだ視点を先の方に置いて考えている所です。

なつし:冤罪に巻き込まれると、こんなに長い時間を闘いに費やさなければならないなんて、理不尽ですよね。

桑田:検察官、裁判官も、ともに身分が保証されていて、どれだけ時間をかけて捜査をしたり、裁判を続けていても、まったく彼らの生活には影響がないんですね。 片や我々は、弁護士、刑事弁護を担当される先生方もですが、たいへんです。 金銭的な負担は、時間が長くなればなるほど、増していきます。 それは、かなり不利な状況に、我々は、あると、ひしひしと感じます。

なつし:布川事件の)桜井昌司(しょうじ)さんも、すでに無罪になっているんですけれど、それでも検察官は、「あいつは、やったんだ」と、いまだに言ってますからね。 何であきらめないんでしょうかね。

桑田:本心で言っているのか、も、ちょっと私は疑問に思っているんです。 立場があってのポジショントークではないのかな、と思うんですよね。

私の事件も、そもそもこれを事件化することからしておかしいですね。 どうしても事件にしなければならない、とか、組織の中の何かルールとか、立場に、がんじがらめになっている検察官の考え方が如実に出ているのではないか、と思います。

なつし:裁判の話に戻します。何回も裁判を重ねて、「あれ、これおかしいな」とか、「この主張はこうだぞ」と、法廷で疑問に思ったこととか、ありますか。

桑田:たくさんあるんですが、ひとつ例をあげると、検察官が、入札の制度をちゃんと理解していない。

本来、国循の中で、入札を担当しているのは、事務方で、私は、研究者で、事務方ではないんです。 その事務方が本来、取るべき手続きを取っていなかった、ということが(公判で)明らかになったんです。 それが、実は、捜査段階でわかっていた、ということを、証人の方が証言されている。 なんでそれなのに(どうして…)、ということなんです。

その手続きがきちんと行われていれば、私にかかっている嫌疑というのは、そもそも意味がないことなんですね。 具体的に言うと、入札に関わるいろいろな手続きに、私が特定の業者にだけ関与させたと言われています。 それは、きちんとした手続きをとれば、そのことが問題になることはないんです。 いろんな方に意見を聴く機会を設ける手続きがあるんです。 それを、事務方が省略していた。

そういう状況の中で起こったことに対して、そもそもの前提をまったく無視して、私に嫌疑をかけてくる。 裁判の中で明らかになっても、全く主張を変えない、というところが、本当におかしいんじゃないか、と思いましたね。

なつし:事務方の方、「あ、これ、まずかった」と思っているんですよね。

桑田:もちろん思っていると思いますね。

なつし:そちらから、「これは、ほんとうに申し訳なかった」とか、何か連絡があったり、あったんですか。

桑田:裁判になってから、逮捕されてから、お会いする機会がなかったので…… そういう機会はなかったんですね。

なつし:ある日突然、冤罪に巻き込まれて、犯人にされてしまう。日本は、どうかしているな、と思います。 先進国では、48時間の拘留で、弁護士立会いのもとで 日本は23日間、別件逮捕が繰り返されれば、籠池さんみたいなことになってしまうんですね。 拘留中とか扱いとか、どうでしたか。

桑田:私は拘留期間短かったんですね。 24日間ですね。

なつし:それでも長いですね。

桑田:籠池さんに比べれば、ですね。

なつし:この事件で、長い気がします。殺人事件でもないのに。

桑田:一回目の保釈請求が通って、すぐ出てこられたんです。 私の場合は、特捜だったこともあり、取り調べ、も、全部可視化されていた。

取り調べに検察官の態度が非常によかったですね。 任意のときとは、比べ物にならないくらい、非常に言葉遣いも丁寧で、発言のひとつひとつに気を使っている感じが見て取れました。

なつし:可視化されていたからなんですね。

桑田:だと思いますね。 私は、黙秘していたんですね。というのは、任意の時間が9カ月くらいあって、その間、二十何回と取り調べ、ずっと話してきたんですね。包み隠さず。それなのに、逮捕してくる。

というのは、拘留すると言う状況に追い込んで私に何か言わせたいんだとしか思えなかった。 弁護士の先生方と相談して、黙秘することにしたんです。 取り調べも短くて、昔なら何をされていたかわかりませんけれど、 「しゃべることないんだったら終わります」といった感じで終わりました。 可視化は、部分的には、いいところはあるんだろうな、と思いましたね。

なつし:そろそろ時間がなくなっています。 3月16日に判決が出るということで、なるべく機会を作って、判決後のお話を聴きたい。 また、ぜひ、お話をうかがいたいです。 本日は、「国循サザン」の被告人とされている、冤罪を訴えている桑田成規さんにお話をうかがいました。 ありがとうございました。

桑田:ありがとうございました。

音声でお聞きになる場合は下記よりお願いいたします。

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FMたちかわ 【塀の中の白い花 ~ ほんとに何もやってません】第14回

ユメミノ音泉村/なつし聡

FMたちかわ 【塀の中の白い花 ~ ほんとに何もやってません】

毎月第1・第3月曜日 23時30分〜24時

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