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国循サザン事件―0.1%の真実―

国循官製談合事件の容疑者として起訴された桑田成規さんを支援します

国循官製談合事件 第4回公判速報その3

国循サザン事件-0.1%の真実-無罪を訴える桑田成規さんを支援する会Nです。

2016年6月15日13時10分〜17時00分、大阪地方裁判所第603号法廷にて、国循官製談合事件(「国循サザン事件」)の第4回公判が行われました。

今回は第4回公判の傍聴録その3です。その1、その2はこちら。

国循官製談合事件 第4回公判速報その1 - 国循サザン事件―0.1%の真実―

国循官製談合事件 第4回公判速報その2 - 国循サザン事件―0.1%の真実―

 

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第4回公判の傍聴録その3では、高見弁護士の質問の様子を中心にまとめたいと思います。

 

<目次>

 

 第4回公判の様子

  • 裁判官 西野吾一裁判長他2人
  • 桑田さんの弁護士 2人
  • 高橋さんの弁護士 3人
  • 検察官 3人
  • 報道関係 7人くらい(前回2回より多め)
  • 傍聴者 約12人

西田氏の証言の矛盾

第4回公判では、第2回、第3回で西田氏が証言した内容について、弁護団から質問が行われました。

しかし、その1、その2でもお伝えしたように、証言と噛み合ない回答が何点もあったように思います。

第2回、第3回検察側の証人尋問では「一般論として」と前置きしながらも、入札に関する決まりについて検察官が何度も確認する場面がありました。

まずは、国循内で必要となる物品その他の調達方法は、

が原則であり、そのほかに、

 と、入札方法には種類があることは、第2回の公判で証言されています。

その中にも細かな決まりがあり、それぞれについて所定の手続きをすることも、これまでの尋問のなかで西田氏から証言がありました。

このような点を踏まえて、高見弁護士からは、

入札1・入札2において,契約係が,予定価格が80万SDR(1億円程度)を超える政府調達であったにもかかわらず,WTO(世界貿易機関)協定のルールで定められている意見招請手続きをとらなかった経緯

国循の契約監視委員会において,西田氏が,一者応札になった案件についての説明を求められた際「仕様書策定委員会を開催して適切に措置する」と回答しているにもかかわらず入札1および入札2において仕様策定委員会を開催しなかった経緯

国循がホームページで当時公開していた「契約の適正化に関する取組について(平成22年4月)」に,「仕様策定委員会を開催する」とあるにもかかわらず入札1および入札2において仕様策定委員会を開催しなかった経緯

※いずれも桑田さんご自身の弁護側の尋問の要点より

について質問がありました。ここに出てくる「意見招請」や「仕様策定委員会」は、いずれも入札するにあたって「行う決まりになっている」ものです。要するに、

  • 予定価格が1億円程度を超える入札では意見招請をする
  • 入札を適正に行うために仕様策定委員会を開催する

ことは、「入札の決まりごととして行わなければならない所定の手続き」なのです。

にもかかわらず、今回の弁護側からの質問に対し、西田氏は「ミスをしてやっていませんでした」と証言したのです。

手続きを知らなかったわけでないが、事務方のミスで手続きをとらなかったというのです。

もちろん、人間誰しもミスはあります。ですから「ミスをしました」と言っている西田氏に対して「なぜだ?」「どうしてミスしたのだ」と問いつめても意味がないこともわかります。

しかし、桑田さんが不利になるであろう証言の時には事細かに証言するのに、ご自身のことに関しては「ミスした」とか「知らなかった」「よく覚えていない」と言う発言をする姿をみて、この人は本当に証人として信頼のおける人なのか?と、傍聴していても疑問を抱きました。

調達責任者としての責任とは?

このような場面は他にもありました。

入札1(2012年3月19日開札,一般競争入札)において,契約係が,当時の受託業者(NEC)の技術員が9名であったにもかかわらず,当該入札の予定価格を12名で算出した経緯

この業務にあたる人数については、入札に参加する業者が入札価格を決める場合の基準になるということもあり、今回の裁判の最初から話題に上がっていました。

  • 当時、国循の業務を受託していたNECの業務体制表は、当時、契約係が入手しており、その資料は西田氏と当時の部下が共有するフォルダに入っていた。
  • 桑田さんは、その共有フォルダの中身を見ることができないフォルダであった。

ここまでの証拠を弁護団が提示してもなお、

業務体制の人数については、業務量に見合う人数を書いてほしいと桑田さん*1に依頼し、情報統括部で仕様書を作成するようになっていました。

桑田さんに前年度の技術員が12名だったと伝えたのは、部下から聞いたことをそのまま伝えたことであり、自分では資料を見ていませんでした。

とのこと。

これまでの投稿でも「調達責任者が見てないとか、知らなかったとか、確認しなかったとか、そういうのが許される世界なんですかね?」と書きましたが、こんな大切なことを「部下に言われた人数を伝えたまでで、自分で資料を見ていない」と平気で言ってしまうなんて、責任者としてどうなんでしょうか?

他にも

  • 西田氏に特定の業者からメールが直接送られてくること
  • 西田氏が特定の業者に仕様書や比較表を書かせていたこと
  • 誰が仕様書を作成したのか?について

など、本人に降り掛かる部分については

  • 技術提供を求めただけで、特に問題はない
  • 自分だけに送られたメールかどうかわからなかった

と、矛盾だらけ、言い逃れとしか聞こえない答えが多々ありました。

 

次回も検察側証人の西田氏に対する反対尋問が行われますが、証人に対する信用や証言に対する信憑性を更に見極めなくてはいけないと思います。

先日まとめたドラマ99.9の最終回の深山弁護士の台詞ではありませんが、

どうかみなさん、目で見て、耳で聞いて、考え、自分の答えを探してください。
起こった事実はたった一つです。

ということです。

次回第5回公判は7月28日(火)13時10分〜17時、大阪地裁603号法廷にて行われます。

一人でも多くの方に考えていただく機会になればと思います。

冤罪事件を見逃すことはできません。私達桑田さんを支援する会も、当日傍聴席にいますので、ぜひ一緒に耳を傾け、目で確かめてください。

 

支援する会へのお問合せはこちらから受け付けております。

お問合せフォーム

 

 

反対尋問の詳しい内容はこちら。

桑田さんご自身が尋問内容を公開されています。

『国循サザン事件』第4回公判を終えて - 国循サザン事件―0.1%の真実―

 

 

*1:当時情報統括部長