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国循サザン事件―0.1%の真実―

国循官製談合事件の容疑者として起訴された桑田成規さんを支援します

第30回公判傍聴緑 反対質問高橋さん

国循サザン事件-0.1%の真実-無罪を訴える桑田成規さんを支援する会Nです。

2017年9月4日13時30分〜17時00分、大阪地方裁判所第603号法廷にて、国循官製談合事件(「国循サザン事件」)の第30回公判が行われました。

この傍聴録は、逮捕起訴された桑田さんを支援する会として動いているNが、第30回公判の様子や感想を傍聴した本人としてアップしています。

※第11回より更新が滞っており、ご迷惑をおかけいたしております。順次遡りましてアップしてまいりますので、今しばらくお待ちください。

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国循官製談合事件の冤罪被害者を支援する会 (@southerncase) | Twitter

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国循サザン事件ー0.1%の真実

第30回公判の様子

  • 裁判官 西野吾一裁判長他2人
  • 桑田さんの弁護士 2人
  • 高橋さんの弁護士 3人
  • 検察官 1人
  • 報道関係 2人
  • 傍聴者 約18人

第30回公判傍聴緑 反対質問 高橋さん1回目

第30回の公判、前半は桑田さんへの質問が行われ、その後高橋さんとなりました。

高橋さんへの反対質問は、第1公訴事実にある

2012年度の一般競争入札において,NECが競争参加資格審査のために提出していた運用支援業務従事者数等が記載された書面を,電子メールにてダンテック高橋氏に送信し,NECの体制を教えた

についてから始まりましたが、高橋さんにとっては「NECの体制を聞いた、教えてもらった」になる内容です。

高橋さんは、当時ダンテックの社長として、また営業として国循の入札に関わっていました。

それまで国循のシステム関連の業務は、業界トップ3に入るNECが長年にわたって独占してきたことは、公判の中でも明らかになりました。

その独占状態から、2012年度の一般競争入札において、初参加のダンテックが落札したことからこの事件は始まっています。

この事件は、

  • 桑田さんが国循に異動してきた2011年の直後の入札で、中小企業のダンテックが超巨大企業であるNECを打ち負かしたこ
  • 桑田さんの前々職の鳥取大学の時代から桑田さんは高橋さんと知り合いであったこ

から、大阪地検特捜部が桑田さんと高橋さんに「贈収賄の疑い」で目を付けたことから始まっています。

そして、大阪地検は、

  • 捜査の過程で見えてきた国循内部の問題点(事務方による入札手続き違反や情報漏洩)には目をつぶり、
  • 特捜の手柄になる「高級公務員の贈収賄」を上げようと躍起になって1年近く捜査を続け、
  • しかしそれでも「贈収賄」の証拠は見つからず、
  • 後に引けなくなって苦し紛れに「官製談合」を仕立てた

と、これまで29回の公判を傍聴した支援する会は「桑田さんが冤罪である」と考え、無罪を勝ち取るために支援しています。

送られてきた体制表

2012年度入札日(2011年3月19日)の朝、桑田さんから入札対象業務の体制表の添付されたメールを受け取った高橋さんは、すぐにその当時現場の責任者をしていた涌嶋さんに転送します。

この体制表は、現行の業務体制を把握するために、以前から高橋さんが桑田さんに依頼していたもので、桑田さんは契約係の中島さんに現行の業務体制表(2011年度のNECが入っている現場の業務体制表)を出していただくように依頼していました。

しかし、入札日直前の2012年3月16日(金)までその体制表は提出されず、やっと3月19日(月)の朝、桑田さんの机に置かれていたのです。

そして、その置かれていた体制表を桑田さんは高橋さんと佐賀さん(ダンテック社員)にメールで送り、高橋さんは担当だった涌嶋さんに転送しました。

業務としては、なんら問題を感じない流れですが、今回この日に送った、この業務体制表が

現行のもの(2011年度)ではなく、2012年度NECが入札を前に提出した競争参加資格審査用の体制表だった

ということで、桑田さんが故意に、ダンテックが有利になるように

競争参加資格審査用のNECの体制表を送った

とされ、この裁判に至っています。

今回の高橋さんへの反対質問では、この送られた体制表を見たのか?見なかったのか?について、何度も質問が繰り返されました。

この現行体制表を依頼する前に、入札に参加することを決めた高橋さんは、国循のサーバー室を見学した際に桑田さんを訪ねて、SEに必要なスキルレベルなどを質問しています。

これらの行動は、新たに国循の入札に参加する業者としては当然のことです。入札は単に「落札できた、できなかった」ということではなく、落札してから「どのように業務を行っていくか」が大切だということはお分かりになると思います。

ダンテックは初めて国循の情報システムの保守・運用業務に関する入札に参加し、落札したは良いが、NECから引き継いだ途端にシステムが動かなくなったなどということは許されません。

ですから、事前のヒアリングはしっかりと、そして現行の体制は何人体制なのか?そのSEに必要なスキルレベルはどのくらいなのか?を把握し、落札後にトラブルを起こしてお客様である国循に迷惑をかけないようにすること、これがダンテックにとっては一番大切だことだったはずです。

証言の中で高橋さんは

私の医療業界のお仕事をさせていただいている中では、師匠だと思っていた先生なので、桑田先生のお役に立てるのであればと思っていました

と、落札後のこともしっかり考えていたと思われます。

また一方では、検察側証人として証言台に立った涌嶋さんも

初参加のダンテックにとって、入札予定価格を算出するのは至難の技だった。様々な保守機器などの金額を調べる他に、入札予定価格に影響する人件費については、その業務を何人で行っているのかを知らなければ、計算のしようがない状態だった。

と証言しています。

もちろん国循側としても、入札の公正・公平のためにも、現行の業務がどのような体制で行われているかを新規参入の業者に伝えることは当然のことです。

長くなりましたが、このようなことから高橋さんは桑田さんに、現行の業務体制表をいただきたいと依頼していたわけです。

しかし、入札予定価格を決めなくてはいけないギリギリの時まで、その体制表は高橋さんの元には届きませんでした。

そしてやっと3月19日に高橋さんに送られてきたわけですが、その時にはもう高橋さんは人件費は決定しており、他の金額の算出に追われていたと証言しました。

ただ、検察のストーリーとしては

入札予定価格を決めるには、「人件費」が鍵であり、その人件費の算出には「業務体制表」が必要である。そして、桑田さんはダンテックに有利になるようにNECが先に提出していた2012年度入札の競争参加資格審査用の体制表を高橋さんに送った

というものです。

ですから、この「業務体制表」に焦点を当てているのです。

しかし、高橋さんは

最初は体制表から人件費を算出しようと思っていたけれども、そのメールが送られてきた日は入札当日のぎりぎりのタイミングで、もうそういうことを考える時期は過ぎていた。

その時点ではすでに運用の人員は決まっていましたので、そこは省いて機器保守の金額を出すのが手いっぱいだった。 

と、桑田さんから体制表が送られてきた3月19日の朝には、すでに運用人員、人件費は決まっていたと言っています。

それでも検察は

  • その添付された体制表を見たのか?見なかったのか?
  • なぜ確認せずに涌嶋さんに転送したのか?
  • 送られたものが正確にわからなかったのなら、なぜ桑田さんに確認しなかったのか?
  • 涌嶋さんに転送する理由は何だったのか?

などを質問していきます。

しかし、その時の高橋さんの状態は先にも記述したように

  • 送ってきたものは、たぶん依頼していたものだろう
  • でも、もう人件費の算出は終わっている
  • 今はその確認よりもやらなくてはいけない計算がある
  • とりあえず担当の涌嶋さんには送られていないようなので転送しておこう

ということ以外にはないのです。 

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入札価格を直前に上書きした理由は?

検察からの質問は入札のことに移ります。

入札当日の高橋さんは、午前中に会社を出て国循へ。時間ギリギリまで食堂で計算、確認をしながら入札の準備をします。

保守金額については、入札前の土日には社内である程度まで詰めて計算をし、入札当日の19日月曜日もギリギリまで返事待ちをしていたところがたくさんあった。

午前中まで待っても全てが揃ったわけではなかったので、えいやぁのことろもあった。

ギリギリまであれこれ計算をしていた高橋さんは、3パターンの入札金額(高橋さんは、それらを松・竹・梅と表現していました)を想定して、入札書を何通か用意して国循にでかけています。

この入札書についても、

  • 入札書は松竹梅の3通だったのか?
  • 全てパソコンで入力してプリントアウトしたものか?
  • 全て白紙を持参して、手書きで書き込んだのか?

と繰り返される質問に、なぜだろうと思っていたのですが、その後の質問で検察が何を言いたいのかわかりました。

一番高い価格にしていた松の入札書は、あらかじめ会社で金額を印刷して持参。

その他の入札書は白紙のままで、最終的に手書きで金額を記入したうえで国循に入札書を提出したそうですが、検察はそこについても

取り調べ時には、印字したものを二・三通持って行ったと言っている

と、今回証言していることと違うと。

それに対して高橋さんは

何回も入札をしているので、どの時の記憶かははっきりしない。印字したものも手書き用のものも持って行っている

と答えます。

確かに、その1回だけしか入札をしたことがない人なら鮮明に覚えているかもしれませんが、その当時何件もの案件を抱えていた高橋さんにとって、検察が質問してくるように、印字が何通、手書きが何通まで正確に覚えていなくても不思議ではありません。

なんせ、質問されている当時というのが、もう5年も前のことなのですから・・・

ただ、検察にとっては「手書きの入札書」と「計算していたエクセルデータの上書き時刻」そして「朝送られてきた体制表」を関連付けたくて、必死になっていたのです。

エクセルデータの最終更新日時は入札1時間前の3月19日午後2時58分。

高橋さんは

パソコン内で全てのエクセルシートを開き、最後まで確認しながら価格を決めた。データを開いたら上書き保存はするものだし、もし変更を入力しなくても、カーソルが動いてどこかを触ってしまっただけでも上書き保存される。

人件費については、12日にお見積もりを出した段階で実際の金額は10人分だけれども、12人の運用員でいくよと社内でも了解を得ていたので、その後変更はしていない。

と証言しますが、検察は

本当は、3月19日の朝に桑田さんから体制表がきたので、それから計算して午後2時58分に上書き保存されたのではないのか

と言いますが、高橋さんは

違います

と否定しました。

噛み合わないまま続く押し問答

先ほどの高橋さんの証言の中にある、運用員の人数について。

人件費については、12日にお見積もりを出した段階で実際の金額は10人分だけれども、12人の運用員でいくよと社内でも了解を得ていたので

この部分の10人なのか、12人なのか?について、検察と高橋さんとで押し問答が続きました。

  • 仕様書に書かれていた運用員の数は12人
  • ダンテックが落札した場合に、現場に送る運用員は12人
  • しかし入札価格の人件費の部分は10人分の価格
  • 高橋さんは社内に「入札は10人分の価格で出すけれども、現場には12人入ります」と伝え、了解を得ている

要するにSEの一人当たりの社内単価を落としてはいけないが、入札では少しでも安い価格で提出しなければならない、というところで社内でのすり合わせがあったということになります。

会社経営をされている方や、営業経験のある方なら理解できると思うのですが、お客様に提示する単価をいったん下げてしまうと、次回以降の入札や、他の案件でもその「値引きした単価」が基準となって値崩れをおこしてしまうので、会社としては「単価を下げる」ということはしたくないのです。検察官にはどうしても理解ができなかったのか、そこに何かが隠されていると必死だったのか、そこはよくわかりませんが、何度も何度も質問します。

検察としたら

実際に12人入るのなら、10人で出しているけどもなんて言わないで、提出する人件費を12人で割れば良いじゃないか

となるわけです。

なぜ、そこで10人の金額だけれども12人で入る、なんてややこしいことをするのだ

と。

そこは、外部向けの人件費の最低単価を下げたくない、でも入札価格は抑えたいという高橋さんの立場、そして会社としてのそこに見えている以外の全体のやりくりがあってのその状況と、そこだけを見て見たままのことしか考えない検察との認識の違いかもしれません。

傍聴している私や、他の方からも

検察はなんでそんな計算がわからないの?

という空気が法廷内に充満していたように思います。

このような噛み合わないやり取りが続き、高橋さんから桑田さんへのメールの末尾に添えられた「またご相談させてください」という一文を取り上げては

検察 なぜこのような書き方をしたのか?

高橋さん 深い意味はなく、メールを書く時の定型文のようなもの

検察 実行しないのに書くのか

高橋さん そうですね。そういう時もあります。

検察 なぜ実行しないのに書くのか?

というような押し問答も何度もあり、経営者であり営業マンらしい高橋さんの考えや言動と、白か黒かグレーか、グレーなら限りなく黒に近いぞ、と決めないと気が済まない検察。

傍聴席は、検察もこんなことしか聞くことはないのか?第1回公判で読み上げた冒頭陳述はどうなったの?いう空気になっていました。

 

第31回公判も、高橋さんへの反対質問が続きますが、これ以上何を聞くのでしょうか?

 

桑田さんの意見陳述書はこちら

 

bgk.southerncase.net 

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